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フリップダウンモニターとは。選び方や取り付け(後付け)方法について
本記事では、フリップダウンモニターについて、選び方や取り付けなどをご説明します。
機器の取り付けなどの参考にしてください。
目次
▼フリップダウンモニターとは
▼フリップダウンモニターのメリットは?
▼フリップダウンモニターのデメリットは?
▼フリップダウンモニター選び方。おすすめは?
▼取付けについて
▼おすすめフリップダウンモニター
▼Q&A
フリップダウンモニターとは
フリップダウンモニターは、車の後部座席でDVDやテレビなどの映像を視聴できるものです。
はじめにフリップダウンモニターの特徴をご説明します。
フリップダウンモニターは、リアモニターの一種であり、車内の天井に取り付けるモニターのことです。メーカーにより「天井取り付け型リアビジョン」などと呼ぶことがあります。
その他のモニター(車載モニターの種類)
ヘッドレストモニター
オンダッシュモニター
サンバイザーモニター
→リンク:【002】車載モニターの種類
フリップダウンモニターのメリットは?
●モニタが開閉するので、使用しないときに邪魔にならない
●後部座席の人が大画面でテレビやDVDを見られる
●前席と後部席とで違う映像を流せる
フリップダウンモニターのデメリットは?
●他のモニタと比較して取付が難しい
●取付けられる車種が限られる
●取り外し後に元通りに戻せない
フリップダウンモニターの選び方。おすすめは?
それでは、フリップダウンモニターの基本的な選び方を見ていきましょう。ポイントは下記の3つ。
【1】画面サイズ、解像度、視野角
【2】入力端子
【3】メディアプレーヤー
上記の3つのポイントを抑えることで、より具体的に欲しい機能を知ることができます。一つひとつ解説していきます。
- 画面サイズ、解像度、視野角
▼普通車は10インチ以上、大型車は15インチ以上を選ぼう
車の大きさは車種によってかなり違うため、自分が乗っている車種、車の大きさによってフリップダウンモニターのサイズを考えるとよいでしょう。基本サイズは10インチ前後ですが、大きいものだと15.6インチほどになります。
▼解像度は800×480以上がおすすめ
映像のきれいさは解像度によって異なります。画面が大きくなればなるほど映像の粗さというのは目立ってしまいますので、解像度の高さというのは重要です。
フリップダウンモニターの解像度は800×480以上がベスト。それ以下のものだと映像の粗さが目立ったり、激しい動きなどがよく見えない可能性があります。
【2】入力端子
スマートフォンと接続して使いたいなら、RCA入力やHDMI端子搭載型がおすすめです。テレビやDVDなどとは別にスマートフォンを接続することで、電波さえきちんと入っていれば動画・アプリ・ゲームなどが楽しめます。DVDプレイヤーが内蔵されていない製品は、外部機器で対応することになるため接続端子があるかどうかも確認してください。
【3】メディアプレーヤー
SDカードやUSBメモリ内の動画、音楽や画像を再生できるメディアプレーヤーがおすすめです。本体にスピーカーが搭載されるフリップダウンモニターはDVDの音声やメディア再生時の音声を簡単に再生することができます。
取付けについて
フリップダウンモニターは取り付けに知識と技術が必要です。とくに、配線では詳しくない方には難しい作業で、状況によっては天井に穴を開ける必要もあります。セルフで取り付けることも可能ですが、自信がなければ業者に依頼した方が安心です。ぜひ手順を参考にして、自分でするか業者に依頼するかの基準にしてみてください。
フリップダウンモニターの取り付けを業者に依頼するケースでは、できるだけ工賃を安く抑えたいでしょう。工賃は業者によってかなり違いがあるため、まず安くて技術力の高い業者を探す必要があります。
フリップダウンモニターには専用の取り付けキット付きの「専用キット商品」と、キット不要で取り付け可能な「キット不要商品」があります。
専用キット商品は、取説に従えば自身で設置や交換することが可能ですが、穴をあけたり配線を繋げる作業も生じるため、それらが苦手な方は業者などに依頼するのがおすすめです。メーカーによって取り付け方は変わりますが、簡単に要点をまとめて説明すると以下のような手順になります。
【専用キット取り付け手順】
1.モニターを取り付ける場所を決める
2.天井の梁にモニターのプレートを取り付ける位置を決める(梁のない車は天井に穴をあける必要があります。)
3.配線を通す穴などを梁に空け、配線を繋げていく
4.モニター固定用のプレートを天井にねじで取り付けていく
5.フリップダウンモニター本体を固定用のプレートにつける
6.動作確認ができれば完了
フリップダウンモニターの値段は様々で、基本的に画質がよくなったり、モニターサイズが大きいものほど値段が上がる傾向にあります。
このフリップダウンモニターの取り付けをプロに任せる場合の工賃相場は10,000円から20,000円ほどで、時間は1時間半から3時間ほどになります。
この工賃にプラスで取り付けキットというものが必要になります。こちらの値段は10,000円から15,000円ほどです。
基本的にディーラーや、カー用品店ではこのキットの購入を前提とされています。理由は簡単で天井の穴あけ用の型紙がついてきたり、モニターの取り付けステーがついてくるからです。
ですので、その車種に対応しているキットとそのキットに対応しているモニターしか基本的には選べないということになります。
しかし、プロショップなどではそのステーやベースボード自体を作ったりすることによりキットが販売されていない車種や、取り付けの位置を好みの場所へ取り付けれたりすることができます※当然工賃は多少高くなります。
もしそういったことがあるならプロショップや近くの車屋さんに相談してみるといいかもしれません。
→リンク:【004】フリップダウンモニターの取付け
Q&A
Q:どの車にも取付けられる?
A:取り付けキットに適合する車種であるかを確認するようにしてください。
Q:自分で取付られる?
A:専門知識と経験がある方には取り付けられます。
フリップダウンモニターの取り付けは、天井の内装に穴を開けて加工が必要なので、自信がない方はプロにお願いしたほうがいいでしょう。
Q:後付けはできる?
A:フリップダウンモニターの後付けは可能です。
ただし、前述のとおり取り付けキットに適合する車種であるかを確認するようにしてください。
製品の取り付け作業の際は、ショート事故を防止するために車の電源を切り、バッテリーのマイナス端子を外します。
そのような知識以外にも専門知識と経験が必要であるため、フリップダウンモニターの取り付けや配線は専門業者に依頼しましょう。
Q:取付を依頼する場合はどこに行けばよい?
A:ディーラー(※)に頼む場合、たとえば同じトヨタであっても、持ち込み部品を取りつけてくれるかどうかはお店次第です。これはカーショップでも変わりません。
このため、最寄りのディーラーやカーショップに、取りつける部品やキットの内容を事前に説明し、取り付け業者で対応可能か確認してから購入するようにしましょう。
※特定の自動車メーカーと契約を結び、販売やメンテナンスをする業者です。
Q:車検は通る?
A:フリップダウンモニターは基本的には通ります。
しかし、運転の妨げにならない大きさのモニターを設置するようにしましょう。
車の死角を確認する際、モニターが邪魔して確認できないようなモニターはNGになるので、ある程度の大きさにするようにしましょう。大きささえ注意すれば、基本的には車検が通るので安心できるモニターになります。
また、陸運局で個別判断され車検に通らない場合は取り外しが必要になるケースもあるので、取付ける際には必ずメーカーや専門店などのプロに確認した上で、作業も依頼することをおすすめします。特に天井取付型の場合は、重量物なので、走行中の振動や取付強度不足による落下などに留意し、安全で確実な作業が求められます。